メタバースメディア研究室について

概要

メタバースメディア研究室(平木研究室)は2021年度に発足した研究室です。
2021年度~2023年度は筑波大学にてフィジタルメディア (Phygital Media) 研究室として活動し、2024年度に平木が電気通信大学に着任した際にメタバースメディア研究室と名称を変更しました。2024年度においては電気通信大学と筑波大学で活動し、電気通信大学 情報理工学研究科と筑波大学 ⼈間総合科学学術院 ⼈間総合科学研究群 情報学学位プログラムに所属しています。

メタバースメディア研究室に入るには?

  • メタバースメディア研究室に入る方法は大学院入学(博士前期課程)、大学院入学(博士後期課程)の2つです。
    • 所属希望者の選抜時に重視することは後述していますので熟読してください。
  • 研究室配属を希望する前に、事前の面談等で様子を知っていただくことが重要だと考えています。
    • 希望される方は教員にメールでコンタクトを取っていただければ調整させていただきます。

大学院生(博士前期課程)

  • 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報学専攻の入試を受験してください。
  • 電通大の内外を問わず、出願を希望される方は教員にメールでコンタクトを取っていただくようお願いします(推薦入学試験の場合は必須です)。状況に応じて面談、見学等を実施したいと考えています。
    • 試験種別を問わず、出願締切の2ヶ月前までにコンタクトをお願いします。
      • 期限以降でも対応できる可能性はありますが、調整等が間に合わず、ご期待に添えない場合があります。
    • コンタクトの際には、自己プロフィール(様式自由)と成績資料の記載または添付をお願いします。
  • 2024年度については受け入れ可能ですが、着任初年度であるため指導教員などについて調整が必要な場合があります。詳細については面談の際にご説明します。

大学院生(博士後期課程)

  • 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報学専攻の入試を受験してください。
    • 出願の際は入試の概要入試スケジュールを熟読してください。
    • 入試日程は8月(一般入試、社会人入試)、2月(一般入試・社会人入試)の2回です。
  • 電通大の内外を問わず、出願を希望される方は教員にメールでコンタクトを取っていただくようお願いします。日程を調整の上、面談、見学等を実施したいと考えています。
    • 試験種別を問わず、各日程出願締切の3ヶ月前までにはコンタクトをお願いします。
      • 期限以降でも対応できる可能性はありますが、調整等が間に合わず、ご期待に添えない場合があります。
    • その際には、自己プロフィール(様式自由)と成績資料、修士課程/博士前期課程で取り組まれている研究活動(様式自由)、博士後期課程で取り組みたい研究テーマ(様式自由)について記載または添付をお願いします。
  • 2024年度については受け入れ可能ですが、指導教員などについて調整が必要な場合があります。詳細については面談の際にご説明します。

研究生

  • 連携教員という立場と、博士前期/後期課程学生に注力したいと教員が考えているため、研究生の受け入れは行っていません。
  • We do not accept research students. / 我们不接受研究生.

メタバースメディア研究室ではどんな研究をしているのか?

  • トップページに記載していますが、メタバースの構成要素をプラットフォーム(空間性)、インタフェース(身体性)、コンテンツ(体験性)の3つと捉え、これらを兼ね備えたメタバース環境について探求しています。
    • プラットフォーム・コンテンツの研究では、教員が所属するクラスター株式会社が運営するメタバースプラットフォーム「cluster」を活用した研究を中心に進めています。
    • インタフェースの研究では、映像を中心とした視覚メディアと振動や力の提示を中心とした触覚メディアに力を入れて取り組んでいます。
    • 具体的な研究分野としては、バーチャルリアリティ (VR)、拡張現実感 (AR)、メタバース、触覚インタフェース、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション (HCI)、ロボティクスなどですが、これらに限定せず、分野融合的な研究を進めています。
  • これまでに行ってきた研究については、研究プロジェクトのページを参照してください。

メタバースメディア研究室においてできること

  • メタバースメディア研究室では、メタバースプラットフォーム「cluster」を活用した研究や視覚、触覚メディアを用いたVR/ARシステムなどの研究に取り組むことができます。
  • 研究に取り組む中で、構造設計や電子回路設計、実装などのハードウェア関連のスキルや、3Dモデリング、プログラミングなどのソフトウェア関連のスキルを身につけることができます。
    • これらの能力は近年のIT業界やゲーム業界で求められているものであり、社会に出てからも間違いなく役立つものになると考えています。
  • 研究内容については積極的に対外発表することを推奨しており、国内学会にとどまらず、海外で開催される国際会議での発表の機会を提供しています。
  • 研究活動や対外発表については経験豊富な教員が積極的にサポートしますので、独学するよりも効率的にこれらの能力を身につけることができます。

メタバースメディア研究室においてできないこと

  • メタバース、あるいはVR/ARにおけるコンテンツ制作そのものを研究の対象にはしていません。
    • 例えば、「メタバース環境でゲームを制作し、これを使って論文を書く」ことは難しいです。
    • 一方で、「新しいVRシステムを設計、実装し、これをゲームを題材にして評価し、論文を書く」ことは可能で、実際に実績があります。

研究室への受け入れ時に重視すること

  • 時間をかけて何らかの成果や作品を仕上げ、それを人に見せ、発表した経験を持つ人を歓迎します。
    • 具体的には、高専などですでに研究活動に取り組んだ経験を持つ人、あるいは技術系、美術系、音楽系のサークルでコンテストや発表会に参加、発表した経験を有する人を歓迎します。
    • また、このような経験がなかったとしても、これまでに勉学やスポーツ、習い事などに打ち込み、「この点では自分は長い時間をかけて努力してきた、他の人に負けない」と言えるものを持っている人も歓迎します。
  • 研究室に積極的に来て活動する人を歓迎します。
    • これは、実際に研究室に来て教員と対話しながら研究を実施しないことにはなかなか研究が効率的に進展しないという教員の経験に基づくものです。

受け入れ時に重視しないこと

  • 配属時に様々なスキルを持っていることは特に重視しません。
    • 例えば電子回路の設計、実装経験やUnity, Blenderでの実装経験の有無は研究室に入る時点では全く問いません。(もちろんこれらの経験を有することは素晴らしいことですが、無かったとしてもマイナスにはなりません。)
  • 一方で、英語や数学、情報学(アルゴリズムなど)に関する基礎学力を身につけていることは歓迎します。なぜなら、これらは一朝一夕で身につけることが容易ではないからです。

研究室の環境と文化

研究室の環境と文化について記載します。

運営

  • 教員同席のミーティング(週1回)で研究の進捗を確認します。
    • 論文投稿の直前などは必要に応じて学生さんと教員の1on1のミーティングも適宜実施します。
  • 学生さんが研究室で初めて取り組む研究テーマは基本的に教員から提案しています。
    • 学生さんには事前に面談をした上で複数の研究テーマ案を提示し、そこから学生さんの希望に基づいて取り組む研究テーマを決定します。
      • そのため、学生さんが希望しない研究テーマを無理矢理やらされる、ということはありません。
    • 学生さんが自主的に研究テーマを提案し、それに取り組む方針を採る研究室もあります。しかし、教員の過去の経験から、研究の新規性や規模感などを含めた研究テーマの設計を学生さんが自主的に行うことは難しいと考えています。
      • そのため、初めての研究ではまず教員が設定したテーマで研究に取り組み、その成果を発表する、というサイクルを経験してもらった上で、次のステップとして自主的な研究テーマについて検討してほしいと考えています。
    • 一方で、学生さんがどうしても取り組みたい研究があるのであれば極力配慮したいと考えています。ただし、研究予算や環境、教員の研究経験等の理由で希望に添えない場合もあります。
  • 研究予算に関する情報は個別に質問をいただければお答えしています。

研究環境

  • 研究は教員の本務であるクラスター株式会社 メタバース研究所の研究室で実施します。
    • 会社オフィスにはフリーアドレスのデスクがあり、オフィスワークであればここで作業することも可能です。
    • 研究室には様々な工作装置や計測装置があります。
      • 例えばハンダごて、オシロスコープ(2台)、直流安定化電源、3Dプリンタ(6台)、リフロー炉、輝度計、デジタルフォースゲージ、サーモグラフィカメラ、デジタルカメラ等があります。
      • その他、教員が必要であると判断したら研究予算で装置を購入することも可能です。
  • 学生さんの希望に応じ、研究用のPCを貸与します。

主たるコミュニケーションツール

  • Slack, Zoom, Google Meetを主に使用します。
    • 主に用いるのはSlackで、ほとんどのやりとりはSlackを通じて行います。
    • ミーティングは学生さんの希望や参加者の状況に応じて対面, Zoom, Google Meetで行っています。
  • 創造的な議論において最も効果的なのは対面での議論であると考えており、重視しています。
    • 特に、ハードウェアを扱った設計や実装を伴う研究においては、実物に触れながら議論することが重要であり、その点でも対面で実施することは重要であると考えています。

研究室の情報資産の蓄積方法

  • Google Workspaceを導入しているため、データの保存、やり取りはGoogle Driveを通じて行っています。
    • 研究室のメンバーは研究室の共有ドライブにアクセスし、自由に使用することができます。
  • 研究室の内部情報(関連研究のまとめ、Tips等)についてはNotionに記録し、ソースコードなどは研究室のGithubにまとめています。

教員との関係性

  • 個々の研究について、教員が隅から隅まで把握することは現実的に難しいです。
    • そのため、自分の研究については教員に説明できるくらいの知識を身につけてほしいと思っています。
    • 一方で、総合的な研究指導と論文執筆指導については教員が責任を持って行います。
  • 教員は学生さんの研究指導以外に自分自身の研究活動、外部との共同研究活動、会社における業務など、多数の業務を抱えています。
    • そのため、締め切り直前に最優先で対応することは非常に難しく、レポートを締め切り直前に出す感覚だと研究活動はうまくいかないと思います。
    • どのようなタイムラインで進めればよいかについては教員がレクチャーしますので、そのタイムラインに沿って物事をすすめるという意識を持ってください。
  • 教員が研究所のオフィススペースにいる際は、いつでも相談してもらって構いません(ミーティング中等を除く)。
    • 土日祝日には緊急時を除きオフィスにはいません。

問い合わせ先

  • 担当教員の平木に直接メールをお願いします。
    • t.hiraki -at- cluster.mu
    • -at-を@に置換してください。
  • 迷っている時に
    • 質問や相談申込はメールでお送り下さい。
      • 疑問点がある場合は積極的に聞いていただければと思います。
    • 各研究室のwebページを熟読することをおすすめします。
      • webページの情報量と研究活動量は概ね正の相関があるように思います。(個人の感想です)
    • 自分の興味に合致した研究室を選択するために、その研究室の研究プロジェクト紹介や発表文献、その動画(あれば)をチェックすることをおすすめします。
      •  研究分野の名称が同一であっても、各研究室の方向性が微妙に異なることが多いです。

謝辞

このページは電気通信大学 小泉研究室のページを参考にして作成しました。ここにお礼申し上げます。